概要 #
設備内の制御機器であるPLC(Programmable Logic Controller、プログラマブルロジックコントローラ)よりデータを収集する機能です。工作機械・溶接ロボット以外の設備(加熱炉や自動装置)のデータを詳細に取得したい場合に使用します。通信には、外部サービスである”たけびしOPC-Server”を使用します。(要ライセンス費)
また、①の「たけびしOPC-Server」の設定にはプログラミングの知識が必要になります。ご自身での設定が難しい場合は「株式会社KYOSO」に依頼することで、設定が可能です。見積の際はKYOSOの神田様()に後述のヒアリングシートに記入し添付の上、「KOM-MICS用にたけびしのOPC-Serverの設定とLoggerの設定を見積もってほしい」と伝えてください。
接続に必要なものは以下の通りです。
項目 | 要件・型番 | 金額 |
端末
| 接続台数によって異なる 推奨端末を参照 | ¥100,000~200,000 |
たけびしOPC-Server(PLCデータ取得ソフト) | DXPV6EP-HW | ¥140,000/1ライセンス(USBキー) (インストールする端末1つにつき、1ライセンス必要) |
シリアルケーブル (シリアル接続の場合) | RS232とRS422で規格が異なるため確認が必要 PLC側と端末側の端子の確認が必要 | ¥2,000~3,500 RS232 MiniDIN 6pin – USB 変換ケーブル DB9pin(25pin) – USB 変換ケーブル RS422 DB25pin – USB変換ケーブル |
LANケーブル (Ethrnet接続の場合) | ケーブル長さは設置環境で異なる | ¥300~2,500 |
接続の前に #
接続するPLC設備の調査項目 #
PLC設備に接続してデータ収集していくために以下の項目を確認してください。
調査項目 | 内容 |
PLC型番 | 接続する対象のPLC型番 |
PLCのアドレスマップ | PLCのどのレジスタに何のデータが入っているかのリスト |
PLCから取得したいデータリスト | 上記のアドレスマップのうち、どれを見える化したいかのリスト |
イーサネットポートの場所 | データを取得するために接続するLANケーブルを差す場所 ※Ethrnet通信を使用する場合 |
PLCに設定してあるIPアドレス | ネットワーク上で設備を特定するためのIPアドレス ※Ethrnet通信を使用する場合 |
接続端子の種類 | PLCとデータ取得端末の通信端子を仕様書で確認 ※Ethernet通信以外を使用する場合 |
接続端子の種類は仕様書で良く確認すること。接続ケーブルを選定する際の重要な項目になります。
対応PLC確認 #
対応しているPLCはたけびしOPC-Serverのホームページをご覧ください。
Loggerインストール #
以下の手順でKOM-MICS Loggerをインストールします。
インストーラサイト(日本語): https://www.komatsu.jp/ja/productinfo/kom-mics
Installer Site(English): https://www.komatsu.jp/en/ProductInfo/kom-mics/
インストール時の設備は「PLC」を選択してください。
他の工作機械などと共通の手順になりますので、詳細はリンク先を参照ください。
OPC-Serverのライセンス有効化 #
Loggerをインストールする際にOPC-Serverのライセンスキーを入力して、対象端末にUSBキーを接続してください。
PLCからのデータ取得設定 #
KOM-MICS Loggerで設備のPLCからデータを取得するには、次の3つの設定が必要です。
設定項目 | 依頼先 |
設備のPLCの通信設定 | 設備課/保全課 または 設備メーカに依頼してください |
たけびしOPC-Serverの設定 | KYOSO(神田様)に依頼してください |
Loggerの設定 | 各ユーザで実施してください |
PLC通信設定 #
注意:設備に対する専門知識が必要になるため、設備課/保全課または設備を製作したメーカに依頼してください。作業の際は設備の稼働を停止し、非常停止処理を行ったうえで、各設備メーカやPLCメーカのマニュアルを参考にして設定を行ってください。以下に三菱電機・オムロンの例を記載します。
三菱電機MELSECの場合 #
EZSocket接続 #
EZSocket接続は、”32ビット版DeviceXPlorer OPC ver.6”と”GX-Works2 ver1.497T”以降のインストールが必要です。
まずは、Loggerインストール時に自動でインストールされる64ビット版DeviceXplorer OPC ver.6をアンインストールして、32ビット版DeviceXPlorer OPC ver.6をインストールする必要があります。
64ビット版Device Explorer OPC server ver.6のアンインストール手順 #
➀ “スタート”→“設定”→“アプリ”の順に選択する。
② “DeviceXPlorer OPC server”を選択し、“アンインストール”を選択する。
③ “削除”にチェックを入れ、“次へ”を選択する。
④ 確認画面が出るので、“OK”を選択する。
⑤「自動的に閉じて、アプリケーションの再起動を試みる。」にチェックを入れ、“OK”を選択する。
⑥メンテナンス完了画面が出るので、“完了”を選択する。(アンインストール完了)
32ビット版DeviceXPlorer OPC server ver.6のインストール手順 #
株式会社たけびしのホームページから32ビット版のアプリケーションをダウンロードし、起動してください。
➀ “はい“を選択する。
② “OK”を選択する。
③ “すべて上書き”を選択する。
④ 使用する言語を選択し、“OK”を選択する。
⑤ “次へ”を選択する。
⑥ 使用許諾契約をよく読み、“はい”を選択する。
⑦ ユーザ名/会社名/シリアル番号(※1)を入力し、“次へ”を選択する。
※1 デモ版を使う場合、シリアル番号は適当な数字を入力してください。
⑧ “はい”を選択する。
⑨ “次へ”を選択する。
⑩ “EZSocketコンポ―ネント”にチェックを入れ、“次へ”を選択する。
⑪ “次へ”を選択する。
⑫ “次へ”を選択する。
⑬ “完了”を選択する。(インストール完了)
接続方法の確認 #
EZSocket接続はたけびしOPCサーバがGX-works2を経由してPLCのCPUユニットやコミュニケーションユニットにアクセスすることができる接続方法です。そのため、接続先のユニットと接続方法(Ethernet接続orシリアル接続)を事前に確かめる必要があり、その組み合わせによって接続手順が異なります。下図より、接続先のユニットと接続方法を選んで事前に準備しておく情報を確かめてください。
たけびしOPCサーバの接続設定方法 #
ここからはたけびしOPCサーバのEZSocket接続の接続方法を説明していきます。
まず、デバイスと接続方法を設定します。
➀ “SYSTEM [メモリマップ]”にカーソルを合わせ、右クリックする。
② “新規作成”を選択する。
③ “デバイス”を選択する。
④ “三菱電機 MELSEC”の“EZSocket”を選択する。
⑤ “OK”を選択する。
EZSocket接続の接続設定を行います。この接続には接続先のCPUタイプを事前に調べて置く必要があります。
⑥ “GX-Simulator接続”とオフラインモニタ接続“のチェックが外れていることを確認する。
⑦ 接続先CPUタイプの選択で接続したいCPUの種別を選択する。
⑧ 設定画面は“GX Works2”を選択する。
⑨ “接続設定”を選択する。
これ以降はCPUユニットと接続方法によって設定方法が異なります。対応している設定方法を選んでください。
接続方法を確認はこちら:接続方法の確認
CPUユニット/シリアル接続の場合 #
⑩ パソコン側I/Fで”シリアルUSB”を選択する。ダブルクリックで詳細を変更できます。
⑪ シーケンサ側I/FでPLCのCPUタイプを選択する。ダブルクリックで詳細を変更できます。
⑫ “他局指定無し”を選択する。ダブルクリックで詳細を変更できます。
⑬ “通信テスト”を選択する。
⑭ 「接続に成功しました。」と表示されたら設定完了です。“OK”を選択する。
⑮ 接続先設定画面でも“OK”を選択し、設定画面を閉じます。
※1 コネクタの種類、エッジデバイスのCOMポートとその伝送速度を指定できます。
※2 CPUシリーズを変更できます。
※3 交信タイムチェック時間を変更できます。
⑯ “デバイス情報”を選択し、“接続テスト”を選択する。
⑰ 「Connection Test Success」と表示されたら正常に接続できています。“閉じる”を選択する。
⑱ “完了”を選択する。
CPUユニット/Ethernet接続の場合 #
⑩ パソコン側I/Fで”Ethernetボード”を選択します。
⑪ シーケンサ側I/Fで”CPUユニットを選択します。ダブルクリックで詳細を変更します。
⑫ 他局指定で”他局指定無し”を選択します。ダブルクリックで詳細を変更します。
⑬ ”通信テストを選択する。
⑭ 「接続に成功しました。」と表示されたら設定完了です。”OK”を選択します。
⑮ 接続設定画面でも”OK”を選択し、設定画面を閉じます。
※1 接続形式を選択し、PLC側のIPアドレスを入力します。
※2 交信タイムチェック時間を変更できます。
⑯ ”デバイス情報”を選択し、”接続テスト”を選択する。
⑰ 「Connection Test Succecs」と表示されたら正常に接続されています。”閉じる”を選択する。
⑱ ”完了”を選択する。
コミュニケーションユニット/シリアル接続の場合 #
コミュニケーションユニット/Ethernet接続の場合 #
⑩ パソコン側I/Fで”Ethernetボード”を選択します。ダブルクリックで詳細を変更します。
⑪ シーケンサ側I/Fで”Ethernetユニット”を選択します。ダブルクリックで詳細を変更します。
⑫ 他局指定で適応しているネットワークを選択します。ダブルクリックで詳細を変更できます。
⑬ “通信テスト”を選択する。
⑭ 「接続に成功しました。」と表示されたら設定完了です。“OK”を選択する。
⑮ 接続先設定画面でも“OK”を選択し、設定画面を閉じます。
※1 ネットワークNoを変更します。
※2 接続先コミュニケーションユニットの型番/局番/IPアドレスを変更します。
※3 交信タイムチェック時間を変更できます。
⑯ “デバイス情報”を選択し、“接続テスト”を選択する。
⑰ 「Connection Test Success」と表示されたら正常に接続できています。“閉じる”を選択する。
⑱ “完了”を選択する。
Ethrnet接続の場合(非推奨) #
Ethrnet接続は、EZ Socketによる接続に非対応の三菱電機PLCの接続作業時に用います。作業は設備課/保全課またはメーカに依頼してください。設定には三菱電機製”GX-Works2”というソフトが必要です。購入して以下の項目を設定し、全てメモしてください。また、設備の稼働を停止し、非常停止した上で実施ください。
設定項目は以下の通りです。
- PLCのIPアドレス
- MCプロトコル
- MCプロトコルのポート番号
①GX Works2で設定を開始します。上部メニューの”オンライン”から”PC読出”をクリックして選択します。
②PLCの型番を選択し、”OK”をクリックします。
③接続先設定で”Ethernetポート”を選択します。設定変更に関する確認のダイヤログが出るので”OK”をクリックします。
④”Ethernetポート”を選択しダブルクリックします。
アダプタの項目について、”指定なし”から”Intel*** Ethernet Connection”(名称は端末で多少変化します)に変更し、”OK”をクリックします。
⑤シーケンサ側(PLC)の設定を行います。”CPUユニット”をクリックし、その後”他局指定無し”をクリックします。
⑥シーケンサ側(PLC)のCPUユニットの設定を行います。”CPUユニット”をダブルクリックします。
⑦接続するPLCの型番をドロップダウンで選択し、図の右側の”ハブ経由接続”を選択します。
⑧IPアドレスに”192.168.3.39”を入力し、”OK”をクリックします。
⑨CPUユニットの設定を終了し、接続先設定を”OK”で終了します。
もしエラーが出た場合
⑨を実施後、端末とPLCが交信できないエラーのダイヤログが出る事があります。その場合は以下の手順を実施してください。
その場合、⑧の手順で入力したIPアドレスに”192.168.3.11”を入力し、”OK”をしてください。
以上でPLC側のIPアドレス設定は完了です。
⑨”PCパラメータ”をダブルクリックします。
⑩パラメータ設定のタブから”内臓Ethernetポート設定”をクリック
⑪”オープン設定”をクリックします。
⑫一覧のうち、既存でポートが設定されていない列に対して、次の設定を行い、”OK”をクリックします。
- TCP MCプロトコル 自局ポート番号 5010
- UDP MCプロトコル 自局ポート番号 5010
他の設定と上記のポート番号が重複する場合は設定をキャンセルし、KOM-MICS サポートにご連絡ください。
⑬”設定終了”をクリックします。
⑭以下の手順より、PLCに設定したパラメータを書き込みます。上部のメニューから、”PC書込”を選択します。
⑮”パラメータ・プログラム”をクリックして、下部の”実行”をクリックします。
⑯書き込みを実行するかどうかの確認をするダイヤログが表示されます。”はい”をクリックして書き込みを実行します。
注意:この際、設備が停止します。必ず非常停止し、安全を確保してください。
⑰途中でパラメータの上書きを確認するダイヤログが表示されますので、”全てはい”をクリックして、書き込みが終わるのを待ちます。
⑱書き込みの状況を示すダイヤログで”PC書込:終了”が出たのを確認して、”閉じる”をクリックします。
⑲リモートRUNを実行するかのダイヤログが表示されますので、”はい”をクリックします。
オムロンSYSMACの場合 #
作業は設備課/保全課またはメーカに依頼してください。設定にはオムロン製”CX Programmer”というソフトが必要です。購入して以下の項目を設定し、全てメモしてください。また、設備の稼働を停止し、非常停止した上で実施ください。
”CX-Programmer”のインストール
オムロン製”CX Programmer”のインストール手順を紹介します。
➀ DVD RWドライブから「setup.exe」をダブルクリックする。
② セットアップ言語を選択し、「OK」を選択する。
③ 「はい」を選択する
④ 「次へ」を選択する。
⑤ 「使用許諾契約の全条項に同意します」にチェックし、「次へ」を選択する。
⑥ ユーザ名/会社名/ライセンスを入力し、「次へ」を選択する。
⑦ 地域を選択し、「次へ」を選択する。
⑧ インストール先を選択し、「次へ」を選択する。
⑨ 「カスタム」にチェックし、「次へ」を選択する。
⑩ 「CX-Programmer]以外のチェックを外し、「次へ」を選択する。
⑪ インストール先を選択し、「次へ」を選択する。
⑫ フォルダを選択し、「次へ」を選択する。
⑬ 「インストール」を選択する。
⑭ 「完了」を選択し、PCを再起動する。
Ethrnet接続の場合 #
- “IPアドレス”の設定(高機能ユニット設定画面のIPアドレス)
- ”自動割付FINSノードアドレス”の設定
- ”Keep-Alive”を有効化
- ”ネットワーク番号”を正しく設定
- ”ノード番号”を正しく設定
- ”ユニット番号”を正しく設定
また、設備の稼働を停止し、非常停止処理をしたうえで実施ください。
①CX Programmerの”高機能ユニット設定”画面を開き、IPアドレスを”192.168.1.2”に設定します。FINS/UDPポート、FINS/TCPポートのいずれも”初期値(9600)”になっていますので、必要に応じて変更ください。
②TCP/IPで通信するには、自動割付FINSノードアドレスとKeep-Aliveが有効に設定されている事が必要です。TCP/IPポートは、デフォルトで239~534が設定されています。
③ルーチングテーブルはFINS通信サービス使用時に、FINSメッセージの通信経路を求めるためのテーブルです。EthernetユニットのユニットNo(前面ロータリースイッチにて設定)を右クリックし、”自ネットワークの追加”を選び、重複しないネットワーク番号を入力します。OPC-Serverの”デバイス設定画面”で、通信パラメータとして”ネットワーク番号”を指定します。ネットワークユニットが1種類の場合は、ネットワーク番号として「0」を指定できます。
④LAN内に複数のEhthernetユニットが接続されている場合、”ノード番号”によって各Ethernetユニット(ノード)を識別します。ノード番号は、同一LAN内の他のEthernetユニットと重複しないように、ノード番号設定スイッチに16進数で設定します。01~FE(10進数:1~254)の範囲内で設定できます。ユニット番号は、CPUユニットに装着されているCPU高機能ユニットを識別するためのものです。Ethernet前面のロータリースイッチ”Unit No”を使って、までの範囲で設定可能です。同一のCPUユニットに装着されている他のCPU高機能ユニット番号と重ならないようにする必要があります。
シリアル通信接続の場合 #
シリアル通信で接続する場合、通信に必要なパラメータに変更する必要があります。ここでは、パラメータの確認方法と設定変更方法を紹介していきます。
通信パラメータの確認方法 #
➀ 「スタート」→「OMRON」→「CX-Programmer」の順に選択する。
② CX-Programmerが立ち上がると前に、オンライン登録の画面が表示されるので「登録しない」を選択する。
③ CX-Programmerが立ち上がった後、「PLC]タブにカーソルを合わせ、「自動オンライン接続」を選択し、「直接接続」を選択する。
④ 「シリアル接続」にチェックし、パソコンのシリアルポートを選択し、「接続」を選択する。
⑤ 「はい」を選択する。
⑥ 接続完了後、「PLCメモリ」をダブルクリックする。
⑦ 「上位リンクポート」タブを選択することで、シリアル通信に必要なパラメータを確認することができる。
例)【9600; 1,7,2,E】 の場合
ボーレート:9600 ポート番号:COM1 データ長:7ビット ストップビット:2ビット パリティ:偶数
Windowsの設定変更 #
➀スタート画面などから「コントロールパネル」を開く。
②「ハードウェアとサウンド」を選択する。
③「デバイスマネージャー」を選択する。
④ 接続するポートを選択し、「ポートの設定」タブを選択し、各パラメータを変更してから「OK」を選択する。設定完了後、PCを再起動する。
(※接続するポートや各パラメータは通信パラメータの確認方法で確認した値を使用すること)
OPCサーバの設定 #
新しくデバイスの追加をします。
➀ 「SYSTEM」を右クリックし、「新規作成」選択し、「デバイス」を選択します。
② デバイスは「オムロン SYSMAC シリアル」を選択する。
③ デバイスの設定画面が表示されたら、シリアル通信に必要なパラメータに変更し、「次へ」を選択する。
(※接続するポートや各パラメータは通信パラメータの確認方法で確認した値を使用すること)
④ 「CPUタイプ」を選択し、「接続テスト」を選択する。
⑤ 接続テストの結果、「Connection Test Success」をなれば成功です。
接続が上手くいかない場合 #
・ 接続パラメータに入力ミスが無いか確認する
・ 通信パラメータの確認方法で確認したポートと別ポートで再設定する
その他のPLCの場合 #
作業は設備課/保全課またはメーカに依頼してください。たけびしのホームページで対応機種(https://www.faweb.net/product/opc/plc)を選択し、”PLC設定方法”をクリックして記載してある手順を参考に実施してください。また、設備の稼働を停止し、非常停止した上で実施ください。
Loggerの設定 #
最後に、Loggerを設定してPLCのデータをKOM-MICS で収集できるようにします。
Logger初期設定 #
大まかな手順の流れはLogger設定(共通部分)を参照ください。
以下に、PLC接続時のLogger設定手順を補足します。
①アプリケーション設定:端末のIPアドレス・サブネットマスクを”エッジデバイス本体IPアドレス”に入力してください。
②設備メーカ・コントローラ設定:設備メーカは”その他”、コントローラは”CSV連携”が選択されている事を確認し、そのまま”次へ”を進めてください。
③設備名称を設定する際に、設備設定の”設備名”と、最初に登録した、複数設備の接続する設備の一覧にある”設備名”を完全一致するようにしてください。
④設備から出力されたCSVデータの様式を設定します。端末のOSの言語で設定が異なります。
- 日本語OS:Shift-JIS
- それ以外の言語OS:UTF-8
ユーザ定義領域は変更せずそのままにしてください。
OPC-Serverの設定 #
たけびしのOPC-Server設定に関しては、KYOSO(神田様)に依頼ください(有償)。見積もり時に以下を準備し、KYOSOに送付ください。
- 対象PLCの型番
- 対象PLCのアドレスマップ
- KOM-MICS 仕様CSVとPLCのデータとの対応表
- Loggerに設定した対象設備のNo(下図)
- Loggerのインストールフォルダの場所
PLCのアドレスマップ #
PLCのアドレスマップは、「PLCのどのレジスタにどんなデータが入っているか」を定義する表を指します。設備メーカから入手してください。
アドレスマップ一例 熱処理炉
デバイスNo | デバイス名 | 単位 | レンジ | 桁数 | 小数桁 | Word | 備考 |
D6000 | O2センサ起電力(PV) | V | 0~2.0000 | 5 | 4 | 1 | TIC/QIC101より読出し |
D6001 | 加熱室温度(PV) | ℃ | -200.0~1370.0 | 5 | 1 | 1 | TIC/QIC101より読出し |
D6003 | 加熱室温度(SP) | ℃ | -200.0~1370.0 | 5 | 1 | 1 | TIC/QIC101より読出し |
D6004 | 炭素濃度(PV) | % | 0.000~2.000 | 4 | 3 | 1 | TIC/QIC101より読出し |
D6005 | 炭素濃度(SP) | % | 0.000~2.000 | 4 | 3 | 1 | TIC/QIC101より読出し |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
KOM-MICS仕様CSVとのPLCデータとの対応表 #
メーカから入手したPLCのアドレスマップを基に、以下のExcelファイルにある、PLCのデータ説明の欄を記入ください。(これを基にKYOSOがたけびしOPC-Serverの設定を行います)