View Categories

NCプログラムの設定

2 min read

はじめに #

KOM-MICSでは使用するプログラムに特定のコメントを入れることで、品番/品名/工程名/材質を取得したり、どの会社向けなのかというのを取得してデータの共有/非共有の設定が出来ます。ここを正しく設定しないとViewerのタイムチャートなど品番/品名/工程名が表示されません。

会社フィルター #

 NCプログラムに特定のコメントを入れることで、どの会社向けなのか という属性をプログラムに持たせることが出来ます。この属性を元にデータ共有先の企業も設定可能です

コマツ品フィルター(コマツ協力企業向けの機能) #

 コマツから協力企業に貸与しているKOM-MICS端末の場合は、コマツ部品以外のデータを取得しないようになっています。特定のコメントを入れないとデータが取れないので、以下に従ってプログラムコメントを入れてください。

 加工のメインプログラム内に “(KOMATSU)”や“(KMT)” というコメントがある場合、その加工プログラムはコマツ部品を加工していると判断し、データ取得・送付を行います。

●コマツ部品と判定される例
コマツ部品と判定される例①=================================================
%
O3758(D375 HC C)
(KOMATSU)

コマツ部品と判定される例②=================================================
%
O3758(KOMATSU)
(D375 HC C)

コマツ部品と判定される例③=================================================
(KOMATSU)
M30
%

コマツ部品と判定される例④=================================================
%
O3758(D375 HC CKMT)

コマツ部品と判定される例⑤=================================================
%
O3758(KMT)
(D375 HC C)

●コマツ部品と判定されない例
コマツ部品と判定されない例①===============================================
(KOMATSU”の直後に “)” ではなく文字があるため判定されない
%
O3758(D375 HC C)
(KOMATSU-SANKI)

コマツ部品と判定されない例②===============================================
“KOMATSU )”の直前に“ ( ”ではなくスペースがあるため判定されない
%
O3758(D375 HC C KOMATSU)

コマツ部品と判定されない例③===============================================
“KOMATSU”の直前直後に “( ”や“ )”がないため判定されない
( KOMATSU-NTC)
M30
%

コマツ部品と判定されない例④===============================================
“KMT”の直後に “) ”ではなく文字があるため判定されない
%
O3758(KMTD375 HC C)

コマツ部品と判定されない例⑤===============================================
“KMT”の直後に “)” ではなくスペースがあるため判定されない
%
O3758(D375 HC C KMT )

コマツ部品と判定されない例⑥===============================================
“(”及び“)”が複数あるため判定されない
%
O3758(D375)( HC C KMT )

品名・品番・工程名・材質コメント #

 メインプログラムの先頭に、部品名(BUHIN)、部品番号(BANGO)、工程名(KOUTEI)、材質(SOZAI)の記入することで自動集計します。記入例のようにそれぞれ別の行に記入ください。
 Viewerの「あんどん機能」や「タイムチャート」にて生産進捗や実績を活用するには、品番・品名・工程名 が記入されている必要があります。

  • 記入例(黄色部分は必須項目)
  • 例①=============================================================
    • %O4500
    • (BUHIN@KOMASHAFT)
    • (BANGO@000-0111-1111)
    • (KOUTEI@SEIRITSU)
    • (SOZAI@SCM445H)
    • (UPDATE1@20130602NAOTOSAITO)
  • 例②=============================================================
    • %O3120
    • (BANGO @098-0121-2341)
    • (KOUTEI @OP-1)
    • (SOZAI@SS400)
  • 例③============================================================
    • (BUHIN@BOOM)
    • (BANGO@056-1254-1957)
    • (KOUTEI@OP-3)
    • (SOZAI@FCD400)
    • (UPDATE1@20130602NAOTOSAITO)


※注意:部品名、工程名では次の記号は使用できません。* ” – ;

●検出アルゴリズムについて
 部品名の場合、「(BUHIN@」を検出し@以降かっことじる「)」までを部品名として登録します。例えば  (BUHIN@KOMA)の場合は「KOMA」が部品名として (BUHIN@ KOMA )の場合「 KOMA 」が部品名として登録されます。

“@”が入力できない設備の場合 #

  “@”が入力できない場合、”@”を”+AT+”に置き換えて入力ください。
  例:(BANGO+AT+056-1254-1957)

材質記号について #

 標準では以下の表の通りの材質記号が使えます。各社ごとでカスタマイズしたい場合はViewerの管理者機能の「ワーク材質リスト編集」より自社で使う材質を設定ください。

工具コメント #

 テンポラリー工具等に対応する為、NCプログラム内に各工具番号の工具のコメントを記入することで、工具の情報を自動取得します。

 書式や凡例の内容を説明します。コメント項目はすべてが必須項目になっています。また、Viewerの工具管理機能より当該工具データをコメント形式で出力が可能となっていますので、NCプログラムに記入する際は、出力して使用することを推奨します。

工具コメント書式 #

(@@工具番号 工具名 C工具カテゴリ E刃数 D工具径 S工具材質 P工程種 RノーズR T刃先タイプ Aアングルヘッド有無 L工具長 M工具型番)
※ コメント項目はすべてが必須項目。但し、マシニングセンタの場合は「ノーズR」を除く。

各項目の意味は以下の通りです。

記載
順序
名称記載記号記載単位記載内容
1工具番号@@T[文字列]工具番号を記載
2工具名称[文字列]工具の名称を大文字英数字で記載
3工具カテゴリC選択式別表の工具カテゴリIDから選択して記載
4刃数E[整数]刃の数を整数で記載
5工具径D[mm]工具の直径を小数点第二位まで記載(0.00~2000.0)
6工具材質S選択式HSS/CC/CERM/SCBN/CERA/DIAから選択して記載
意味は以下の通り
HSS:ハイス
CC:超硬合金
CERM:サーメット
SCBN:CBN焼結体
CERA:セラミック
DIA:ダイヤモンド
7工具種P選択式FIN/SEMI/ROUから選択して記載
意味は以下の通り
FIN:仕上げ加工
SEMI:中仕上げ加工
ROU:荒加工
8刃先ノーズRR[mm]刃先のノーズR(半径)をmmで記載
9刃先タイプT選択式SOL/IND/CARから選択して記載
意味は以下の通り。
SOL:ソリッド
IND:チップ交換式
CAR:先端交換式およびカートリッジ式
10アングルヘッド
有無
A選択式ENA/DISから選択して記載
意味は以下の通り
ENA:アングルヘッド有り
DIS:アングルヘッド無し
11工具長
(セット長)
L[mm]工具長(セット長)をmmで記載
12工具型番M[文字列]工具の型番を大文字英数字記号(最大32文字)で記載

工具カテゴリーID一覧は以下の通りです

工具カテゴリID日本語English
TRNGE[旋削]外径External turning
TRNGIB[旋削]内径Internal turning
TRNPE[旋削]外径突切り・溝入れExternal parting and grooving tool
TRNPI[旋削]内径突切り・溝入れInternal grooving tool
TRNPA[旋削]端面溝入れAxial grooving tool
TRNTHE[旋削]外径ねじ切りExternal thread turning tool
TRHTHI[旋削]内径ねじ切りInternal thread turning tool
MILF[フライス]正面フライスFace milling cutter
MILSQ[フライス]肩削りフライス加工Shoulder face mill
MILG[エンドミル]エンドミルEnd Mill
MILB[エンドミル]ボールエンドミルBall End Mill
DRLF[ドリル]ドリルCylindrical hole drill
DRLI[ドリル]ガンドリルGun Drill
DRLSC[ドリル]段付きドリルStep and chamfer drill
DRLCTR[ドリル]センタードリルCenter drill
DRLSPT[ドリル]スポットドリルSpot drill
REA[リーマ]リーマCylindrical hole Reamer
KMTELCREA[リーマ]電着リーマElectroplated reamer
KMTREADRL[リーマ]リーミングドリルReaming Drill
TAP[タップ]タップTap
MILTH[タップ]プラネットタップ・スレッドミルPlanet tap/Thread mill
BOR[ボーリングorフェイシング]ボーリングBoring
KMTFACE[ボーリングorフェイシング]フェイシングFacing
KMTPINION[ギア加工]ピニオンPinion
KMTSKIVING[ギア加工]スカイビングSkyving
HOB[ギア加工]ホブHobbing
MILSF[カッタ]サイドカッタSide Mill
MILC[カッタ]面取りカッタChamfer Mill
CSINK[カッタ]ザグリカッタCountersink
KMTSEAT[カッタ]シート面カッタChamfer and Countersink Cutter
MILTS[カッタ]TスロットカッタT-slot milling cutter
KMTORING[カッタ]OリングカッタO-ring cutter
KMTMEASURE[その他]計測_タッチプローブ/ゲージMeasure_Touch probe/Gauge
KMTCLEAN[その他]清掃_エアブロー/ブラシClean_Air blow/Brush
KMTDEBUR[その他]バリ取り工具Deburring
KMTBURN[その他]バニシング工具Burnishing
KMTHORN[その他]ホーニング工具Horning
BRO[その他]ブローチBroaching
KMTOTHER[その他]その他OTHERS

工具コメント検出アルゴリズムについて #

 “(@@T”で始まるコメントを検出して工具番号ごとの工具を登録します。コメント内のスペースで区切って各項目の内容を取得します。このため、項目間にはスペースを必ず入れ、項目内には絶対にスペースを入れないでください。

工具コメント記載時の注意事項 #

・各項目の中にはスペースを入れないでください。
・工具カテゴリはCの後の文字を検出して登録します。Cとの間にスペースがあると検出できません。また、工具カテゴリは、別表の通りの表記以外は認識しません。
・刃数はEの後の数字を検出して登録します。Eとの間にスペースがあると検出できません。
・工具径はDの後の”.”を含む数字を検出して登録します。Dとの間にスペースがあると検出できません。
・工具材質はSの後の文字を検出して登録します。Sとの間にスペースがあると検出できません。また、工具材質は、別表の通りの表記以外は認識しません。
・工程種はPの後の文字を検出して登録します。Pとの間にスペースがあると検出できません。
・ノーズRはRの後の”.”を含む数字を検出して登録します。Rとの間にスペースがあると検出できません。旋盤の場合のみ必須となります。
・刃先タイプはTの後の文字を検出して登録します。Tとの間にスペースがあると検出できません。また、刃先タイプは、別表の通りの表記以外は認識しません。
・アングルヘッド有無はAの後の文字を検出して登録します。Aとの間にスペースがあると検出できません。また、アングルヘッド有無は、別表の通りの表記以外は認識しません。
・工具長はLの後の数字を検出して登録します。Lとの間にスペースがあると検出できません。
・工具型番はMの後の文字を検出して登録します。Mとの間にスペースがあると検出できません

工具コメント記載例 #

良い例① ===========================================================
M06
(@@T43 FURAISU D50.0 L100.0 E4 R0.2)

良い例② ===========================================================
(@@T43 FURAISU D50.0 L100.0 E4 R0.4)
M06

良い例③=============================================================
(@@T43 FURAISU D50.0 L100.0 E4)
M06

良い例④=============================================================
(@@T43 FURAISU E4 L100.0 D50.0 R0.4)
M06

悪い例① ******************************************************************************
M06
 (@@T43FURAISU D50.0 L100.0 E4)
工具番号と工具名との間にスペースが無いため、検出できません

悪い例② *******************************************************************************
M06
 (@@T43 FURAISU D 50.0 L100.0 E4)
工具径のDと数字の間にスペースがあるため検出できません

悪い例③ *******************************************************************************
M06
 ( @@T43 FURAISU D50.0 L100.0 E4)
@@Tの前にスペースがあるため検出できません

悪い例④*******************************************************************************
M06
 (FURAISU @@T43  D50.0 L100.0 E4)
工具番号と工具名の記載順が間違っているため検出できません

M0・M1の停止理由コメント #

コメントすることでM0、M01の停止理由を自動集計します。

集計する標準の停止理由コメント #

集計するコメント(標準コメント)は以下の通りです。

大分類分類標準
コメント1
標準
コメント2
標準
コメント3
工具摩耗確認+摩耗時に交換MMMAMOMAMOU
工具交換(交換のみを行う場合)KKNKOKANKUOKAN
工具上記以外の(締め付けや工具番号の間違い等)TCHTOOLCHECK
ワーク寸法確認SNPSUNPOSUNPOU
ワーク取り代確認TRSTORISIROTORISHIRO
ワーク芯出し作業SNDSINDASISHINDASHI
ワーク上記以外の確認(巣確認、黒皮残り確認等)WCHWORKCHECK
切屑除去KRKKIRIKUZU
ジグ締め付け確認(締める、緩める、チャック圧変更)SMTSIMETUKESHIMETSUKE
ジグ外すHZSHAZUSU
加工機プログラム番号確認PCHPRGCHECK
加工機機内清掃SJSOJISOUJI
加工機座面確認ZMNZAMEN
加工機クーラントノズル調整NZRNOZURU
その他テスト用TSTTEST

停止理由コメント書式 #

 これらの標準コメントをM0やM1の同じ行にコメントとして書き込みます。書式は以下の通りです。各コメントの間に+を入れて複数の理由を検出します。コメントの数に関して上限はありません。

●書式
M01(標準コメント1+標準コメント2+標準コメント3)

正常に集計される例①=====================================================
M01(MAMO+SUNPO+KIRIKUZU+PRGCHECK)

正常に集計される例②=====================================================
M01(T45MAMOU+SUNPOUT50+KIRIKUZU)

正常に集計される例③=====================================================
M00(BOR-SUNPO)

正常に集計されない例①===================================================
M00(MAMOSUNPO+KIRIKUZU)
標準コメントが“+”の前に複数ある

正常に集計されない例②===================================================
M01(SHIMETUKE)
標準コメントと異なる文字

正常に集計されない例③===================================================
M00(KIRIKUZU+MAMOSUNPO)
標準コメントが“+”の後に複数ある

正常に集計されない例④===================================================
M00(KIRIKUZU)(MAMO)
“(”“)”が一行に複数ある場合は一つ目しか集計できません

出来高複数カウントコメント仕様 #

同一品番同一工程の複数取りに対応します。

 メインプログラムに、出来高個数(COUNT)を記入することで指定個数にて集計します。
 本コメントが無い場合は常に出来高1個となります

●コメント書式
 (COUNT@個数)

●2個の場合の記入例
 (COUNT@2)

暖気運転プログラム用コメント #

稼働率集計において、稼働判定から暖気運転時を除外したい場合に設定します。

品名・品番・工程名コメントのどれか一つが「DANKI」または「WARMUP」に一致する場合、対象プログラムを暖気運転用プログラムと認識します。タイムチャートで対象プログラム動作時の表示凡例が”暖気”となり、稼働判定の集計対象に含まれないようになります。

●コメント入力例(どれでも可)
 (BUHIN@DANKI) 
 (BANGO@DANKI)
 (KOUTEI@DANKI)

サブプログラムでの詳細データ取得不可コメント #

自社ノウハウ等で特定のサブプログラムのデータを開示したくない場合に設定します。
サブプログラムの先頭に(DONOTGET)コメントを記入します。
対象のサブプログラムではプログラム、座標、切削条件等を取得しなくなります。
(稼働状態は取得します。対象以外のプログラムでは変わらずデータを取得します。)

Powered by BetterDocs

Translate »