はじめに #
本稿を読む前に「設置手順」を参照ください。
KOM-MICSはFANUCのiシリーズコントローラに接続可能です。手順に従って接続ください
また、事前に以下を準備しておいてください。
コマツNTC製NC(N01)の設備へ接続の場合は、KOM-MICSサポートまでご連絡ください。
●事前準備するもの(3つ)
①:対象設備のトルク線図[切削力を測定するのに必要です]
②:対象設備の工具リスト[切削力を測定するのに必要です]
③:エッジ端末FZ-G1の場合 USB有線LANアダプタ(製品例:BUFFALO LUA4-U3-AGTE-BK)
NTCのオムロンコントローラ上での設定 #
共有フォルダの設定 #
KOM-MICS側からNCプログラム、アラーム情報などにアクセスするために、オムロンコントローラWindowsの指定フォルダに対して共有が必要となります。共有するフォルダは以下の3つのフォルダとなります。
●D:\NcData\CncProgs
●D:\NcData\PowerPmacNc\Temp NC
●C:\NTC\NTCScreen
以下にフォルダを共有する設定手順を説明します。
共有フォルダ有効化のためのネットワーク設定 #
①:オムロンコントローラ HMIの画面を表示し右上のボタンをクリックしてHMI画面を最小化
②:「スタート」ボタンをクリック
③:「コントロールパネル」をクリック
④:「ネットワークとインターネット」をクリック
⑤:「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリック
⑥:画面左側の「共有の詳細設定の変更」をクリック
⑦:「パブリックフォルダーの共有」より「共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー内のファイルを読み書きできるようにする」を選択
⑧:「変更の保存」をクリック
共有フォルダの設定 #
以下の手順を以下の3つの共有フォルダに対して実施します。
●D:\NcData\CncProgs
●D:\NcData\PowerPmacNc\Temp NC
●C:\NTC\NTCScreen
①:エクスプローラを起動して、共有するフォルダを表示
②:フォルダ名を右クリックして、「プロパティ」を選択
③:プロパティ画面から「共有」タブをクリック
④:「共有」をクリックします。
⑤:▼ボタンを押す
⑥:「Everyone」を選択
⑦:「追加」をクリック
⑧:「Everyone」のアクセス許可レベルを「読み取り」に設定
⑨:「共有」ボタンをクリック
⑩:共有設定ができたことを確認して「終了」をクリック
⑪:「詳細な共有」をクリック
⑫:「このフォルダーを共有する」にチェックを入れる
以上でフォルダの共有は完了です。共有が必要な3つのファルダすべてに対して実施します。
オムロンコントローラのIPアドレスの設定 #
オムロンコントローラのWindowsに設定されているIPアドレスを確認します。
①:オムロンコントローラ HMIの画面を表示し右上のボタンをクリックしてHMI画面を最小化
②:「スタート」ボタンをクリック
③:「コントロールパネル」をクリック
④:「ネットワークとインターネット」をクリック
⑤:「ネットワークと共有センター」をクリック
⑥:「アダプター設定の変更」をクリック
⑦:「ローカルエリア接続5」をダブルクリック
⑧:「プロパティ」をクリック
⑨:「インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を開く
⑩:「IPアドレス」と「サブネットマスク」を確認してメモしてください。
設定が無い場合は以下を設定ください
IPアドレス:192.168.1.10 (NTC-OMRONコントローラのWindowsのIPアドレス)
サブネットマスク:255.255.0.0
⑪:「OK」をクリック
設備とのEthernet接続 #
オムロンコントローラとの接続は、Windows用通信とRTOS用通信の2か所の接続による配線が必要です。制御盤の扉を開けて、IPCの2か所(Windows側とRTOS側)にそれぞれLANケーブルを接続します。制御盤の中では以下の位置にあります
①Windows側のLANポートの位置
②RTOS側のLANポートの位置
①の部分を拡大すると以下の通りです
③:③の部分にLANケーブルをさします(Windows側)
②の部分を拡大すると以下のようになっているのでLANケーブルをさします
④:④の部分にLANケーブルさします(RTOS側)
また、制御盤内の「⑤」の部分にAC電源コンセントがあるため、KOM-MICS端末のACアダプタ接続が可能です(設備のON/OFF関わらず常に通電されます)
Kom-mics端末との接続 #
先に接続したオムロンコントローラでは2か所にてLANケーブルを接続したので、KOM-MICS端末には両方のLANケーブルを接続する必要があります。但し、FZ-G1等の一部のKOM-MICS端末には1つの接続先しかない為、別途、USB有線LANアダプタが必要となる場合があります。(製品例:BUFFALO LUA4-U3-AGTE-BK)
①:Windows側のLANケーブルを接続
②:RTOS側のLANケーブルを接続
2つのLANケーブル接続にて、オムロンコントローラとKOM-MICS 端末の接続は完了です。
KOM-MICS端末のIPアドレス設定 #
ネットワーク設定 #
オムロンコントローラと接続したWindows用通信とRTOS用通信に対してKOM-MICS端末側のネットワークを設定します。また、インターネット通信で使用するWi-Fi又はLTEの設定を一部変更します。 コントロールパネルを開いて、「ネットワークとインターネット」「ネットワークと共有センター」「アダプターの設定の変更」と順に選択します。今画面より以降のすべてのネットワーク設定を開始します。
Wifiの設定 #
インターネット通信で使用するWi-Fi(又はLTE)のインターフェイスメトリックを設定します。
① :ネットワーク接続の 「Wi-Fi」(又は「携帯電話」)のアイコンをダブルクリックします。
② :Wi-Fiの状態画面にて「プロパティ」ボタンをクリックします。
③ :Wi-Fiのプロパティの「ネットワーク」の項目一覧より、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。
④ :プロパティ画面右下にある「詳細設定」をクリックして、「TCP/IP 詳細設定」を開きます。
⑤ :TCP/IP 詳細設定画面の下段にある「自動メトリック」のチェックを外して、「インターフェイスメトリック」に ” 1 ” を入力します。
⑥:「OK」をクリックして画面を閉じます。(最初の画面になるまで複数回繰り返します)
イーサネット「オムロンコントローラ Windows用通信」接続設定 #
オムロンコントローラと接続したWindows用通信のKOM-MICS端末側のIPアドレスとサブネットマスク、インターフェイスメトリックを設定します。
①:ネットワーク接続の 「イーサネット」のアイコンをダブルクリックします。
②:イーサネットの状態画面にて「プロパティ」ボタンをクリックします。
③:イーサネットのプロパティの「ネットワーク」の項目一覧より、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。
④: 「次のIPアドレスを使う」を選択して、IPアドレスとサブネットマスクに値を設定します。
設定する値は、NTCのオムロンコントローラにて確認したIPアドレスの3つ目までの数字(セグメント)がすべて同じとする必要があります。
例えば、オムロンコントローラ Windows のIPアドレスの設定が「192.168.1.xx」の場合は、今設定では3つ目までの数字「192.168.1」を使用する必要があります。
例)・オムロンコントローラ Windows のIPアドレス:192.168.1.10
・イーサネット IPアドレス: 192.168.1.50 サブネットマスク: 255.255.255.0
⑤ :「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。「優先DNSサーバー」「代替えDNSサーバー」の値は空白とします。
⑥ :プロパティ画面右下にある「詳細設定」をクリックして、「TCP/IP 詳細設定」を開きます。
⑦ :TCP/IP 詳細設定画面の下段にある「自動メトリック」のチェックを外して、「インターフェイスメトリック」に ” 3 ” を入力します。
イーサネット「オムロンコントローラ RTOS用通信」接続設定 #
オムロンコントローラと接続したRTOS用通信のKOM-MICS端末側のIPアドレスとサブネットマスク、インターフェイスメトリックを設定します。
① :ネットワーク接続の 「イーサネット2 」のアイコンをダブルクリックします。
② :イーサネットの状態画面にて「プロパティ」ボタンをクリックします。
③ :イーサネットのプロパティの「ネットワーク」の項目一覧より、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。
④ :「次のIPアドレスを使う」を選択して、IPアドレスとサブネットマスクに値を設定します。
設定する値は、「2-2-5-2 オムロンコントローラ Windows のIPアドレスの設定確認」にて確認したIPアドレスの3つ目までの数字(セグメント)がすべて同じとする必要があります。
例えば、オムロンコントローラ Windows のIPアドレスの設定が「192.168.1.xx」の場合は、今設定では3つ目までの数字「192.168.1」を使用する必要があります。
例)・オムロンコントローラ Windows のIPアドレス:192.168.1.10
・イーサネット IPアドレス: 192.168.1.201 サブネットマスク: 255.255.255.0
⑤ :「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。「優先DNSサーバー」「代替えDNSサーバー」の値は空白とします。
⑥ :プロパティ画面右下にある「詳細設定」をクリックして、「TCP/IP 詳細設定」を開きます。
⑦ :TCP/IP 詳細設定画面の下段にある「自動メトリック」のチェックを外して、「インターフェイスメトリック」に ” 2 ” を入力します。
以上でイーサネット「オムロンコントローラRTOS用通信」の接続設定は完了です。
Loggerの接続と設定 #
Loggerインストール #
Loggerをインストールしていない場合は「Loggerインストール」を参照してLoggerをインストールください。
Logger設定(共通部分) #
「Logger設定(共通部分)」を参照して設定ください
Logger設定(各コントローラごとの部分) #
NTC-オムロンコントローラの設定を行っていきます。
①:設備IPアドレス:「192.168.1.200」と入力
②:ポート:「22」と入力
③:ユーザ名とパスワード: 設定を変更せずにそのまま
④:接続先装置:「マシニングセンタ(M)」を選択
⑤:OMRON-Windows IPアドレス:NTC-オムロンのWindowsで設定したIPアドレスを設定
⑥:切削トルク計算元:「主軸負荷」を選択
⑦:取得データ仕様:「NTC_Special」を選択
⑧:「次へ」または「OK」をクリック:
工作機械Logger共通設定 #
「999_工作機械Logger共通設定」を参照して設定下しさい。
NCプログラムの設定 #
引き続いて「NCプログラムの設定」を参照し設定ください。